人類が文明を持つようになったのは、一般的に今から五千年程前のことだと考えらていれるが、しかし、これは本当のことなのだろうか?
人類という種が誕生したのは、所説あるものの、それは三十万年前とも、五十万年前ともいわれる。
これだけの長大な時間があれば、人類という種が文明を持つようになったのが、たかだか五千年前であるというのは、どうも腑におちない点が存在する。
そこでよく言われているのが、実は人類文明は滅亡と再生を繰り返しているのではないかというものだ。
つまり、過去人類は今と同等か、あるいはそれ以上の文明を持っていたのだが、しかし、何らかの事情によってそれらの文明はほとんど完璧に失われてしまい、このために、人類の文明レベルは、その種が誕生してからの期間に比べて幼い、あまりに十分に発達していないのではないか、というものである。
そしてこのことを裏告げるかのような証拠も、完璧とはいえないにしても、いくつか発見されている。
過去、現代文明と同等の文明が存在していたことを示す数々の証拠⁉
それは何かというと、オーパーツである。
オーパーツというのは、当時の技術や、知識では到底作ることができなかったはずの出土品や、工芸品などを現すものだ。これらのものには、ピーリーレイス古地図や、バクダットの電池や、トルコの古代ロケットなど存在する。
これら出土品は、現代文明以前に、現代文明と同等か、あるいはそれ以上の文明が存在していたのではないかと思わせる代物である。
もちろん、これらの出土品が存在しているからといって、過去必ずしも現代文明以前に優れた文明が存在していた証拠とはならないと思うのだが、しかし、一方で可能性を我々に感じさせてくれる。少なくともその可能性はゼロではないのだ、と。
と、ここで話を飛躍させてみたい。
旧世界の人々は他の天体へ移住していった⁉
仮に現代文明以前に、現代文明に勝るとも劣らない文明が存在していたとしよう。彼等も我々と同じように宇宙へと目を向けるようになったのではないだろうか? 彼等も宇宙船を造り、やがて他の惑星へと移住していくようになったのではないだろうか?
当然、最初のうちは、月や火星などの、地球から見て比較的近くに存在する星が、彼等の主な活動領域になっただろう。
しかし、やがて恒星間航行ができるようになってくると、次第次第に人類文明の中心地は、地球から遠く離れた惑星へと移っていくことになったのではないだろうか? そしていつしか地球という惑星は、旧世界の人類から見て、ほとんど完全に忘れ去られてしまった星となってしまったのではないだろうか?
取り残された人々。それが我々の祖先⁉
と、このように人類の文明の中心地がべつの天体へ移る一方で、なんらかの事情から地球に留まり続けることを選んだひとたちがいたとしても不思議ではない。実際、現代においても、たとえそこがどんなに不便な場所あったとしても、自分が生まれ育った場所だからという理由で留り続けることを選ぶひとたちは存在する。
そうして思うに、彼等―――辺境惑星に成り下がってしまった地球に留まり続けることを選んだひとたちの子孫というのが、実は我々なのではないだろうか?
恐らく、辺境惑星となってからもしばらくのあいだは、インフラも整備され続けていただろう。だが、しかし、ときが経つにつれて、コストなどの面からそれが難しくなり、最終的にいついつまでに地球から移住するように求められたのちに、完全に支援は打ち切られてしまうことになったのではないだろうか?
このとき、ほとんどのひとは地球からの移住を決断したものの、しかし、やはり一部のひとたちはどんなに不便になったとしても、地球に留まることを選んだのかもしれない。
中央政府からの支援が完全に絶たれてしまったあと、いよいよ地球の文明は衰退していき、やがては完全にセロ地点に戻ってしまったのかもしれない。あるいは何らかの天変地異が起こり、ごく短期間のうちに衰退してしまった可能性もある。いずれにせよ、地球に残った人々というのは、一度完全に文明というものを失ってしまうことになり、何もかも一からやり直すことになったのだ。そして今の我々の文明があるとしたら、どうだろうか?
飛来するUFOに乗っているのは、旧世界のひとたち⁉
ところで、少し話が逸れるようだが、現代においてとぎとぎ目撃例のあるUFOというのは、実は旧世界の人々の乗り物であるという可能性は考えられないだろうか?
旧世界の人々は文明の中心地を地球から見て遥か遠く離れた天体に移すことになったのだが、しかし、何らかの事情ーーーたとえば原子爆弾の爆発の確認などから、再び地球上に文明が育ちつつあるということを知り、彼等は地球に様子を見に来るようになったとか?
もちろん、これらの話は完全に僕の空想の産物であり、科学的な証拠などはどこにも存在しない。しかし、オーパーツや、過去の様々な言い伝えなどが、ひょっとしたら、と、思わせてもくれる。果たして皆さんはどう思われるだろうか?
最後に、僕はこのような着想をもとに小説を書いており、それらの小説を様々な電子書籍サイトから販売しているので、もしこのような話に興味関心があるという方がいらっしゃったら、下記にリンクを貼っておくので、またお手すきの際にでもご覧になって頂けると、非常に嬉しい。
では、またのブログでお会いしよう‼