異世界駅はバラレワールドへの入り口⁉

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今回のブログでは前回に引き続き、異世界パラレルワールドへの入り口について書いていきたい。というのも、最近YouTubeの動画を観ていて、気になる内容のものを発見したからだ。

 

 

では、僕が気になった動画とは、一体如何なる内容ものであたのか?

 

 

それは電車に乗っているうちに、異世界―――と思える場所に迷い込んでしまった、というものになる。

 

 

前回ご紹介させて頂いた内容にすごく似ているのだが、しかし、今回は電車に乗っているうちにそれは起こっている。体験者が電車に乗り、車内で音楽を聴いていると、突然、ブチっという音と共に音楽の再生が途切れ、このとき、ふと体験者が何気なく目線を電車の窓の外へ向けてみると、そこには存在するはずのない駅名が書かれていたということなのだ。

 

 

尚、これは体験者が地下鉄東西線に乗っているときに起こったらしい。地下鉄東西線西葛西駅から南砂町駅へ電車が差し掛かろうとしているときに、既に書いたが、体験者が電車の窓の外へ眼を向けてみると、そこには、本来は存在するはずのない「藤迫」という駅名が書かれていたということなのだ。

 

 

無論、これは常識的に考えれば、誰かの創作だろう。だが、どうもそうとも言い切れない節があるのである。というのも、ネットで「藤迫」という駅名を検索してみると、上記した、存在しない「藤迫」という駅名を、地下鉄東西線に乗っているときに確かに見たという報告がいくつか存在しているのだ。

 

 

もちろん、穿った見方をすれば、「藤迫駅」という、異世界駅の話は、ネット上ではある程度有名な話であるようなので、「藤迫駅」を知っている人間が、有名な異世界駅の話に便乗しただけの可能性も否定はできない。しかし、僕が見た限りにおいては、ネット上に記されている「藤迫駅」目撃談には真に迫るものがあり、とてもただの悪戯の類には思えなかった。

 

だから、僕としてはもしかしたら、と、思ってしまうのである。地下鉄東西線の西葛西から南砂町のあいだには異世界へ繋がるポイントーーー入口のようなものが存在しているのではないか、と。ちなみに、体験者が窓の外から目撃した「藤迫駅」は、いかにも異世界駅いった感じのものではなく、人々が行き交う、ごく普通の地上駅といった印象であったそうである。

 

 

つまり、このことから「藤迫駅」が存在するパラレルワールドは、僕たちが暮らすこの現代社会とほとんど変わらない世界なのだということが推測される。そして地下鉄東西線にあまり詳しくないひとであれば、「藤迫駅」が異世界駅とは気が付かないまま、電車を普通に下車してしまうこともあるだろう。

 

そしてこのようなことが日常的に起こっているからこそ、我々は今マンデラ・エフェクトような奇妙な現象を体験しているのかもしれない。

 

 

ところで、この電車に乗っているうちに異世界に迷い込んでしまいかけたという体験談を知ってふと思い出したことがある。それは何かというと、電車に乗っていると、未来に辿り着いたしまったというような内容の話だ。ひょっとすると、電車にはパラレルワールド同士を結びつけるような不思議な機能が備わっているのかもしれない。次回のブログではこの体験談について書いてみたいと思う。

 

尚、僕はこのようなアイディアをもと小説を書いており、各電子書籍サイトから販売している。下記に『失われた世界へ』というタイトルの小説の一部を掲載しておくので、もしご興味を持っていただけた方がいらっしゃたら、読んで頂けると嬉しい。

 

 

               タイムトラベラー

 

 

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 あなたはかつて火星に文明が存在し、そしてちょうどその頃、地球には今と同等か、もしくそれ以上の文明が存在していたと言ったら笑うだろうか? そんなことはあり得ない、と。それとも、いや、そういうことだってあってもおかしくないと真剣に耳を傾けるだろうか? 恐らく、ほとんど全てのひとが前者だと思う。無理もない。僕だってちょっと前までそんなことを言われたりしたら眉をひそめるか、あるいは笑い飛ばすかしていたと思う。そんなことはあり得ない、と。馬鹿げている、と。しかし、事実は違うのだ。

 実を言うと、僕はつい先程五十万年前の地球から現代の地球に戻ってきたところだ。いや、話が飛躍し過ぎた。話を戻そう。そもそも僕がどうしてかつての火星に文明が存在すると信じるに至ったのか、何故僕が五十万年前の地球に行くことができたのかについて。これから僕が語ることは誓って真実だ。どうか信じてもらえたらと思う。

 

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 順番に話そう。まずは事の発端から。さっきはああ書いたものの、実を言えば僕はどちらかというとオカルト的な話題を好む人間だ。オーパーツだとか、ムー大陸だとか、古代核戦争とか、そういった眉唾的な話。荒唐無稽。超科学的な話。でも、誤解しないで欲しいのだけれど、べつに僕はそういった話を真剣に信じていたわけではない。(結果的にいくつかのことは真実だったけれど)もしそういうことが本当だったら面白いな、楽しいな、と、謂わば読み物として、フィクションとして楽しんでいただけである。

 

 そして僕はその日、いつものようにそういったオカルト的な新情報はないかとネットサーフィンをしていた。しかし、ここ連日のようにそういった情報を検索していたせいか、これといって目ぼしい情報を見つけることはできなかった。だいたいは過去に見たことのある記事か、あるいはあまりにもオカルト的に話が飛躍し過ぎた記事ばかりだった。ふと部屋の時計に目を向けると、時計の針はもう午前の二時を指していた。僕はさすがに眠気を感じた。さて今日はもう眠ってしまおうと僕は思った。でもその次の瞬間、コンピューター・スクリーンのなかに気になる文字を僕は見出した。それは個人のブログで、タイトルの見出しには「僕は二千百年からタイムスリップしてきた未来人です」と書かれてあった。どうせ誰かの悪ふざけだろうと思う反面、そういったオカルト的な話題が大好きな僕は興味を惹かれないわけにはいかなかった。たぶんがっかりすることになるだろうなと予期しつつも、僕はそのサイトに飛んでみた。

 

 たぶん、信じてもらえないだろうけれど、と、そのブログの作者は書いていた。実を言うと、僕は二千百年からのタイムトラベラーなのです、と。その一見何の変哲もない書き出しは、何か殊更に自分が本当のタイムトラベラーであることを誇示しているようで胡散臭くもあり、逆に言えば、あまりにもその平明な文章の書き方がもっともらしく感じられて、僕は自然と文書に惹き込まれていくことになった。

 

 書かれている文章を要約するとだいたいこういうことになった。彼、つまりブログの作者は、西暦二千百年の未来から過去の地球の歴史を観察するためにタイムトラベルしてきたようだった。とはいえ、そもそも彼が目的としていた年代は今の地球(つまり僕たちが生活している地球時間)ではなく、もっと遠い過去だったらしい。というか、実を言うと、もともとは目的の地球時間に辿り着くことはできていたらしいのだけれど、仲間の裏切りに合い(このあたりがどうも作り話めいていて嘘臭いなと思ったけれど)、命からがら僕たちの居る今の地球にタイムトラベルしてきたらしかった。どうして自分が本来居た未来に戻らないのかというと、それは時間線の関係がどうとかこうとかで上手く戻ることができなかったらしい。このあたりの説明は素人の僕にはよくわからなかったけれど、彼がもといた未来に戻るためには何か複雑な手順を踏まなければならないらしい。でも、現段階ではそれができずに、現在の地球に止む無く留まっているらしかった。

 

 

 このブログを閲覧している人間の数は決して多くはないようだったけれど、その反面、みんなそれなりに興味を持っているようで、様々なひとがコメントを寄せていた。とは言っても、そのほとんどがからかい半分のコメントだったけれど。でも、なかには僕のようにかなり真剣に興味を持っている人間もいて、そういった人間からの問い合わせに対してできる限りブログの作者も丁寧に答えていた。彼の時間旅行の目的。タイムトラベルの方法について。いつタイムマシンは完成したのか。それらの回答は面白半分に書いているにしては妙に理論整然としていて、そんなことが本当にあり得るだろうかと首を傾げたくなりながらも、つい、もしかしたら本当のことなのかもしれないと思わせるような説得力があった。

 

 というわけで、僕も彼に対してメッセージを送ってみることにした。あなたは本当に存在しているのか。もし存在しているのであれば、直接会うことは可能だろうか。僕の友達にタイムマシンについて研究している人間がいるので、もしかしたら何か協力できることがあるかもしれない、と。メッセージの最後に自分のメールアドレスを記載して送信した。もし、興味を持ってもらえたら、このアドレスに直接メールを送って欲しい、と。そして、返信なんかあまり期待せずに僕はパソコンをシャットダウンした。しかし、意外なことに、次の日パソコンを開いてみると、ブログの作者からのメッセージが届いていたのである。

 

 

そして以下が、ブログの作者からのメールの内容になる。

 

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 やあ、メッセージをどうもありがとう。早速メールをしてみることにしたよ。ブログにも書いていたと思うけど、僕の名前は田中雄二。未来人のくせに妙にありきたりな名前だなと思ったかもしれないけど、でも、考えてみて欲しい。西暦二千百年というのはきみたちが暮らしている世界からそんなに遠い未来じゃないんだ。従って、名前だって現在の日本人の名前と全く変わらないんだよ。まあ、もっとも、なかには凝った変な名前のひともいるし、昔に比べると国際結婚も進んでいるから、最近はちょっとユニークな名前のひとも増えてきてはいるけどね。でも、それはともかくとして、西暦二千百年の日本人のほとんどのひとがきみたちの年代の頃と変わらない名前を名乗っているよ。渡辺聡とか。中村悟とかね。ごく普通だ。

 

 ……申し訳ない。話が逸れた。とにかく、何が言いたいのかというと、僕は現実に存在しているし、きみと直接会うことも可能だということだ。きみはまだ半信半疑、というか、ほとんど信じていないだろうけど、誓って僕は未来からやってきた人間だよ。決してきみをからかって遊んでいるわけじゃない。信じて欲しい。難しいとは思うけれど。でも、僕としてはそうとしか言いようがない。

 

 それから、どうして僕がきみに興味を持ったのかというと、きみの友達にタイムマシンについて研究している友達がいるという記述があったからなんだ。あれは本当のことなんだろうか? 実を言うと、僕はちょっと困った状況に陥っているんだ。ブログにも書いたと思うけど、タイムマシンが故障していてね、戻れないんだ。未来に。もちろん、過去へも。どこへも行けなくなってしまったんだ。これくらいだったら何とか自力で直せると思ったんだけど、予想外に手こずっている。というのは、この世界線が僕の居た世界線と思ったよりもズレが大きくて……いや、こんなことは書いても仕方がないね。つまり、僕が言いたいのはどういうことかと言うと、きみの友達に助けてもらえたら嬉しいということなんだ。きみの友達の研究がどれくらい進んでいるのか、僕としては知りようもないけれど、でも、もしかしたらなんとかなるかもなんて期待している。まあ、最悪、なんとかならなくても、きみたちと直接会って話しをしてみるのも悪くないかなと考えているんだ。そしたら、そこから思いがけず、良いアイディアが浮かぶかもしれないしね。

 とにかく、返事を待ってるよ。

 

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 僕はブログの作者からのメールを、つまり、田中雄二と名乗る未来人からの手紙を二度か三度読み返すことになった。そしてうーんと、僕はパソコンの前で首を捻ることになった。

 常識的に考えれば、どこかの暇人が面白がって書いているとしか思えなかったけれど、でも、その一方で、僕のオカルト的な趣向があるいはもしかしたらこれは本当なんじゃないかと期待させてもいた。

 そしてよし、と、僕は決めた。なんだか胡散臭いけれど、この田中雄二と名乗る未来人に会ってみよう、と。最悪何かの悪戯だったとしても、というか、その可能性の方が遥かに高いわけだけれど、でも、たとえそうであったとしても、それ程失うものがあるわけじゃない。悪戯だったとしても、べつにそれはそれで構わないじゃないかと僕は開き直ることした。

 というわけで、僕は早速メールの返信を書きはじめた。

 

 返信ありがとう。まさか返事がもらえるとは思っていなかったからすごく驚いている。田中さんの話は非常に面白くて、わくわくさせられている。できれば近いうちに会えないだろうか? 僕の友人の研究の進捗状況は正直僕としてもよくわからない。何しろ僕はタイムマシンとか、科学とか、そういった分野については門外漢だからね。でも、とにかく、友達にも連絡を取ってみるよ。未来のひとたちからすると、僕たちの時代のテクノロジーなんてすごく稚拙なものでしかないだろうし、役に立つかどうかわからないけれど、それでも何もないよりはマシだっていうこともあるだろうしね。田中さんの役に立つことができたら嬉しい。

 

 でも、それはそれとして、僕の友達はすごく忙しくて、もしかしたらすぐに彼と会うのは難しいかもしれない。それでというわけではないんだけれど、まず田中さんと僕とでこれから会うというのは難しいだろうか? まず僕と田中さんとで会って簡単な打ち合わせをし、それから友人と会う機会を作れたらと思っている。べつに疑っているわけではないんだけれど、でも、田中さんの話は現代人の感覚からするとあまりにもぶっ飛び過ぎていて、こちらとしてはどうしても慎重になってしまわざるを得ないんだ。特に僕の友達はそういったことに対して懐疑的な傾向があって、まず僕自身がきみと直接会って確信を得たいというところがある。きみがほんとうに未来人なんだっていうね。もし気分を害してしまったとしたら申し訳ない。いずれにしても、返事をお待ちしている。

 

 と、だいたいそんなようなことを書いて僕はメールを送信した。そしてメールを送信し終えたあとに、僕は友人に電話をかけてみた。大学でタイムマシンについて研究している友達に。

 

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「なんだよ。今、忙しいんだ」

 僕が電話をかけると、近藤学は苛立しそうな声で電話に出た。僕が電話をかけると、彼はいつだってカリカリしている。僕と違ってひどく忙しいのだ。近藤学は僕の小学校からの幼馴染で、今は某有名大学で物理学の助手をやっている。年齢は僕と同い年で三十二歳。独身。背が高くて、俳優にだってなれそうなくらい整った顔立ちをしている。

 

 だから、彼はうんざりするくらい持てるのだけれど、あまり女性に興味がないのか、というよりは研究第一主義といった人間で、現在は付き合っている恋人もいない、らしい。ほんとうかどうかはわからない。確かめたわけじゃない。まあ、それはどうだっていいことだ。

 

 とにかく、彼は大学で講師をやりながら、空いた時間を利用して自分の研究を続けている。田中雄二には興味を持ってもらうために近藤がタイムマシンの研究をしていると書いたものの、実を言うと、近藤が研究しているのはタイムマシンというよりも量子力学だ。

 

 じゃあ、僕が大ぼらを吹いたのかというとそうでもなくて、タイムマシンと量子力学は非常に近いところにあるのだ。というか、らしい。僕には詳しいことはわからない。僕は文系の人間で細かい理論のところはよくわからないのだ。でも、以前近藤と話したときに、近藤が量子力学を発展させていくと、もしかすると、タイムマシンを作ることが可能かもしれないと話していたことを覚えている。従って、友人がタイムマシンの研究をしていると書いたことはあながちデタラメとも言えないだろう、と、思う。実際、近藤が今研究しているのは、粒子を使ったタイムトラベルの実験らしい。粒子という非常に小さな単位ものであれば、タイムトラベルをすることが可能かもしれないらしいのだ。この研究が進めば、過去や未来に情報を送ることができるようになるかもしれないらしい。

 

「忙しいのはわかってるよ。でも、もしかしたら世紀の大発見かもしれないんだ。恐らく、近藤もすごく興味があることだと思う」

 近藤は僕の言ったことを吟味するように少しのあいだ黙っていた。

 

「なんだよ。それ?」

 近藤はいくらかの沈黙のあとで小さな声で言った。

 

「タイムトラベラーさ」

 僕は得意気に言った。

 

「はあ?」

 近藤は露骨に不機嫌そうな声を出した。僕にからかわれていると思ったのだろう。無理もない。

「俺、忙しいんだよ。今も研究の最中なんだ。そんなくだらない冗談言うために電話をかけてきたんだったらもう切るぞ」

 

「いや、だから、違うんだ」

 僕は近藤がほんとうに電話を切ろうとしているのがわかったので、慌てて言った。

「何が違うんだよ」

 近藤は電話を切りはしなかったものの、かなり苛立っている口調で言った。

 

「近藤がからかわれていると思うのも無理ないけど、でも、違うんだ。ほんとうのタイムトラベラーが実在するかもしれないんだ」

 僕は近藤に電話を切られてしまわないように、できるだけ真剣な声を出すように努めた。すると、そのかいあったのか、近藤は電話を切らすに黙っていた。僕は言葉を続けた。昨日ネットで面白い記事はないかと色々見ていたら、たまたま西暦二千百年からやってきたという未来人のブログを見つけたこと。悪戯にしては妙に様々な説明に筋が通っていたこと。試しにメールを送ってみたところ、本人から連絡があり、もしかしたらこれから会うことになるかもしれないこと。その他、田中雄二にまつわるもろもろについて。

 

「近藤はどう思う?」

 僕は全てを話し終えたあとで近藤に尋ねてみた。

「どう思うって言われてもなぁ」

 

「やっぱりただの悪戯だと思う?」

 そりゃあ、そうだろう、と僕は近藤が呆れた声で言うと思っていた。でも、近藤のリアクショクは僕の予想とは少し違うものだった。

「どうだろうな。悪戯の可能性は高いと思うけど、でも、意外とほんとうだったりしてな? 

 ……そのタイムトラベルの仕方とか色々、妙に具体的なところが気になるよな」

 近藤は考え込んでいる口調で言った。僕は近藤がまさか自分の話に真剣に耳を傾けくれるとは思っていなかったので正直驚いた。僕が驚きのあまり黙っていると、

「おい、聞こえてんのか?」

 と、近藤は携帯電話の電波の調子が悪くなったと思ったのか、大きな声を出した。

 

「いや、ごめん。ちゃんと聞こえてるよ。ただ、近藤がまさか僕の言葉に耳を傾けてくれるとは思っていなかったから、なんだか意外な気がして」

「お前が言い出したんだろ」

 近藤は僕の返答におかしそうに軽く笑って言った。

 僕もつられるようにして少し笑った。

 

「いずれにしても、まだその未来人からのメールの返信は来てないからこれからどうなるかわからないけど、でも、もしかしたら今日か、明日のうちに会うことになるかも」

 僕は言った。

「まあ、せいぜい、その未来人に未来に連れて行かれないように注意するんだな」

 近藤は冗談めかした口調で言った。

「まあ、それも悪くないよ。ちょっと未来の世界を見学してくるのも楽しそうだ」

 僕も近藤の言葉に冗談で返した。

「とにかく、向こうが会う気になったら会ってみるよ。未来人と会う機会なんて滅多にないしさ」

 僕は言葉を続けた。

「それで場合によっては近藤にアドバイスをお願いすることになるかもしれない。さっきも話したと思うけど、その未来人は未来に戻れなくなって困ってるらしいんだ。で、ときと場合によっては、物理学者である近藤くんの出番となるかもしれない」

「いよいよこの天才の出番てっわけか」

 近藤はおどけてそう答えると、軽く笑った。僕はぜひとも天才に協力をお願いしたいと言って電話を切った。

 

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ではまたブログでお会いしよう‼