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皆さん、こんばんは!SF小説家の海田陽介です。今回のブログでは、「異世界」や「タイムスリップ」と思える不思議な体験を、人間がなぜしてしまうのか、その背景について僕が考えた仮説を紹介したいと思います。
インターネットの普及により、昔は個人の記憶に埋もれてしまっていた体験が、今では簡単に世界中に共有されるようになりました。その中でも、特に目を引くのが、普通に過ごしていた人々が「タイムスリップしたように感じた」「異世界に迷い込んだ」といった報告です。有名な例として、きさらぎ駅という都市伝説をご存知の方も多いかもしれません。このような体験談が、なぜ起こるのかを説明するために、時空の歪みや並行世界の存在といった仮説が提唱されてきました。
しかし、今回はそれらとは少し異なる「仮想現実世界説」に焦点を当ててみたいと思います。
1. 異世界体験とタイムスリップの増加:その理由は?
昨今、異世界やタイムスリップといった体験談がインターネットを通じてますます多くの人々に共有されています。それらの中には、奇妙な駅に迷い込んだり、突然見知らぬ世界に移動したように感じたりする体験が含まれており、これまでの常識では説明できないものが多々あります。特に「きさらぎ駅」という都市伝説は、異世界に迷い込んだ例として広く知られていますが、同様の体験談は世界中に無数に存在しています。
これらの出来事を説明するために、時空の歪みや並行世界の存在といった仮説が提唱されてきました。確かに、これらの現象が科学的に解明される可能性もゼロではありません。しかし、僕が注目しているのは「仮想現実世界説」です。現代の技術が進化する中で、バーチャルリアリティ(VR)の存在がこの謎を解き明かすカギになるかもしれないと考えています。
2. 仮想現実世界説の可能性:我々の世界はすでに仮想世界?
VR技術はここ数年で目覚ましい進歩を遂げています。リアルな体験が可能な仮想空間が、すでに多くの場面で利用されており、ゲームや映画、教育分野でも大きな革命をもたらしています。そして、技術の進化が続けば、将来的には現実そのものを完全に再現できる仮想世界を作り出すことができるようになるでしょう。
この視点から考えると、我々が今感じている「現実」も、実は高度な仮想現実なのではないかという可能性が浮かび上がります。もし私たちが既に仮想世界に生きているのであれば、異世界体験やタイムスリップといった不思議な出来事が、システムのバグや設定の変更、あるいは意図的な操作によって引き起こされているという仮説が成り立ちます。
この仮説に基づけば、今僕たちが目にしている現実も、仮想世界の一部にすぎないのかもしれません。これまでの物理法則や常識が崩れる瞬間が、異世界やタイムスリップと呼ばれる現象として現れるのです。
3. 粒子とコンピュータープログラム:現実はプログラムの中に?
仮想現実世界説に関するもう一つの興味深い点は、現代の物理学とも深く関わっていることです。私たちの体を構成している物質を分解していくと、最終的には「粒子」という極小の存在にたどり着きます。そして、その粒子は常に「消えたり現れたり」を繰り返しているのです。これは、あたかもコンピュータープログラムが0と1の二進数で成り立っているかのように、私たちの世界がデジタル的な仕組みで動いていることを示唆しているのではないでしょうか。
たとえば、ある物質が存在している場所で観測をすると、その瞬間に粒子が現れ、観測が終わると消えてしまう。これは、まるでコンピュータープログラムが計算によって一時的にデータを生成し、必要なくなると削除するかのような挙動に似ています。このような現象は、現実そのものがプログラムの中で作り出されたシミュレーションである可能性を示しているかもしれません。
4. 現実と異世界を結ぶ接続点:世界を渡る鍵はどこに?
仮に我々の現実が仮想現実であるとするならば、異世界や並行世界も同じように存在していても不思議ではありません。仮想世界の「設定」が異なる無数のバージョンが存在し、その間には何らかの「通路」や「接続点」がある可能性があります。
たとえば、駅のホームやビルの裏路地、あるいは深夜にひっそりと佇む自動販売機の前など、特定の場所にその接続点が隠されているかもしれません。これらの場所に立ち寄ったとき、意図せずして別の仮想世界に足を踏み入れてしまうのです。
あるいは、異世界や並行世界は、何らかの意図を持った存在によって管理されている可能性も考えられます。その存在が我々を別の世界に送り込む「プログラムの管理者」なのかもしれません。特定のタイミングや状況で彼らの介入により、私たちは異世界へと導かれるのです。
5. 仮想現実の進化が示す未来:我々の手の中に異世界が?
バーチャルリアリティ技術が今後さらに発展し続けるならば、私たちは自ら望む世界を作り出し、その中で生活することが可能になるでしょう。現在はまだ「遊び」や「シミュレーション」として仮想空間を楽しんでいますが、未来ではその枠を超えて、新しい「現実」をデザインし、その中で暮らす人々が出てくるかもしれません。
もしそれが現実となったとき、異世界体験やタイムスリップと呼ばれていた出来事は、実は単に別の「仮想現実」への移動であったことが明らかになるでしょう。我々はいつでも別の仮想現実へと移動できる手段を手に入れ、異なる世界で新たな冒険を始めることができるようになるのです。
このように、仮想現実世界説を通じて、異世界体験やタイムスリップ現象を新たな視点で解釈することができます。この理論が実際に証明される日はまだ遠いかもしれませんが、技術が進化する中で、我々の現実観そのものが大きく変わる可能性を秘めています。
果たして、皆さんはどう感じたでしょうか?仮想現実と異世界の接点について、あなたの考えや体験談があれば、ぜひ教えてください。そして、このような仮説をもとにした僕の小説にも、興味を持っていただけたら嬉しいです。小説のリンクは下記に張り付けておきます。
次回のブログでまたお会いしましょう!それでは、良い夜を。