マルドゥック・スクランブル

突然だが、最近『マルドゥック・スクランブル』という小説を読んだ。この小説は装丁が綺麗だったので、実は前々から気になっていたのだが、しかし、あらすじを読む限りでは僕のあまり好きなジャンルではなかったので、何となくこれまで読まずにいたのだが、しかし、この度に手に取ってみたところ、どうして今まで読むまずにいたのかと後悔するほどに面白かった。

 

 

ここから先はネタバレになってしまうので、まだ『マルドゥック・スクランブル』を読んでおらず、なおかつネタバレは避けたいという方はすぐに✖印でこのページを閉じてもらいたい。

 

では早速はじめていく。

 

 

この物語の舞台は、近未来の、恐らくはパラレルワールドの地球だ。物語のなかに既知の国家などは出てこない。少なくとも一巻を読んだ限りにおいては。

 

物語の主人公となるのは、ルーン・バロットという名前の未成年の娼婦だ。彼女は客に焼き殺ろされかけるのだが、この物語のもうひとりの主人公ともいえるウフコック・ペンティーノと、ドクター・イースーターによって助け出され、半死半生ながらも一命を取りめることになる。

 

尚、このときのパロットは全身の皮膚が焼けただれてしまったので、もともとは軍事用として開発された特殊な繊維を新たな皮膚として全身に移植されることになる。この軍事用に開発された繊維は、電子機器に干渉することができたり、空間認識能力を持つ。

 

ところで、殺したはずの娼婦が実は生きているということを知った、元パロットの客は、自分が罪に問われることを恐れて、ディムズデイル・ボイルドという名の男に少女の抹殺を依頼する。依頼を受けたボイルドは、猟奇殺人集団に少女の殺害を依頼し、この殺人集団が少女に襲いかかることになる。

 

だが、パロットはこれらの殺人集団を瞬く間に返り討ちにしてしまう。少女にこれを可能にさせたのは、少女の全身に移植された特殊な繊維と、そしてなにより、彼女の相棒となったウフコックだ。

 

ウフッコクは、軍隊が秘密裏に開発した、知性を持つネズミなのだが、彼はネズミにして人間並みの知性を持つだけでなく、実は武器や防護服に変身する能力を持つ。パロットは、ウフコックを銃に変身させて、迫りくる殺戮者を次々と撃退していく。

 

そしてパロットとウフコックが全ての敵を撃滅したと思ったとき、真の敵がふたりの前に現れることになる。

 

それはボイルドという名の、殺人集団を雇った男だ。

 

彼も実はウフコックと同じで、軍隊によって開発された兵器人間なのだ。彼は疑似重力を使うことができ、弾丸の起動を逸らせたり、天井を逆さま歩いたりすることができる。更に付け加えて、常人にはとても取り扱い不可能な特大級の銃を易々と操ることができる。

 

物語のなかで詳しく言及されることはなかったのだが、どうやらウフコックとボイルドはかつて仲間であったらしく、ボイルドはウフコックーーー特にその兵器としての機能に惚れ込んでおり、パロットからウフコックを取り戻したいと思っているようだ。

 

追い詰められることになるパロットとウフッコクのふたり。

 

そしてとうとうボイルドの銃身がふたりの姿を捕え、絶体絶命のピンチとなった、というところで、『マルドゥック・スクランブル』の一巻は終わっていた。

 

とても面白い作品なので、まだ未読の方にはぜひ読んでもらいたい。

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また付け加えて、僕も『マルドゥック・スクランブル』には遠く及ばないかもしれないが、SF小説を書いており、Amazonをはじめたとした各電子書籍サイトから販売しているので、もし気が向いたらこの機会に読んでもらえると嬉しい。

 

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では、またのブログでお会いしょう‼