青春十八切符の旅



今日はいつもと目先を変えて旅行記的なものを書いていく。

 

興味がない方はスルーしてもらえたらと思う。

 

僕は先日、8月29日から9月1日にかけて、青春十八切符というものを使って、格安旅行をしてきた。

 

と、ここで、青春十八切符というものをご存じではない方のために念のために説明しておくと、青春十八切符というのは、毎年、夏、冬、春の三回にかけて発売される、電車が一日あたり2410円で一日乗り放題になるお得な切符のことだ。

 

ただし、乗り放題といっても、新幹線や、特急電車には乗ることができず、基本的に各駅に止まる普通電車にしか乗ることができないので、その点は注意が必要である。

 

とはいえ、その気になれば、わずか2410円でかなりの長距離を移動することができるので、できるだけお金をかけずに旅行を楽しみたいという人間とってはかなり魅力的な切符であることには間違いない。

 

また一応補足しておくと、この青春十八切符というのは、べつに十八歳までの人間しか使えないというわけではなく、誰でも利用することができる。

 

と、少々説明が長くなってしまったが、既に書いたように、僕はこの青春十八切符というものを使って、今週旅行をしてきた。

 

僕は埼玉県に住んでいるので、朝早くに埼玉県を出発し、その後、前々から一度いってみたいと思っていた伊勢神宮に行ってきた。

 

伊勢神宮は日本のなかでも屈指の神社というだけあってかなり立派であり、また個人的に興味深く感じたのは、境内のなかに比較的大きな川が流れていて、そこで手を洗うことができるということであった。建物も一般的な神社に比べて大きく、荘厳な感じがし、まだ訪れたことのないひとにはぜひ一度行ってみて欲しい場所である。

 

さて、この日は、青春十八切符を使って移動したということもあり、伊勢神宮を参拝したあとはもう日が暮れかけてしまっていた。この時間帯から他の場所を観光することは難しいので、伊勢神宮近くのビジネスにホテルで一泊することとなった。

 

そして次の日の朝、僕は再び青春十八切符を使って電車に乗り込んだ。目的地は鳥取県である。何故鳥取に向かったのかというと、それは鳥取砂丘に一度行ってみたかったからだ。

 

ところで、三重県から鳥取県まで各駅停車を使って移動するとなると、かなり時間がかかってしまうことになる。何しろ山を越えて日本海側まで向かわなければならないので、とにかく時間がかかってしまうことになるのだ。この日は、鳥取県まで移動するたけで一日が終わってしまうこととなった。

 

では、すごく退屈だったのかというと、その真逆であった。三重県から鳥取県まで山間部を超えて電車で移動していくというのは、ごく控えめにいっても心躍る体験であった。

 

車窓の外に広がる景色は時間の経過とともにどんどん変わっていき、それを眺めていのが非常に楽しかった。

 

緑豊かな山々や、そのあいだを流れる透き通った綺麗な川や、この電車に乗らなければ、絶対に知ることはなかったであろう地名など、色々と心惹かれるものが多かった。

 

また個人的に面白く感じたのが、途中途中、僕が乗っている電車に乗り込んでくる、中高生たちであった。彼らは僕がただ通り過ぎていくだけの土地で、当たり前の話ではあるのだが、ごく普通に日常生活を送っているのだ。

 

地元の学校へ通い、そこで学び、部活に行ったりする。そしてそこには仲の良い友達がいて、好きな異性がいたりする―――そうしたことを想像していると、なんだか切ないような、懐かしいような気持ちになった。というわけで、この日は電車で移動するだけで終わってしまうことになったものの、非常に楽しい一日であった。

 

そして翌日の朝早く、僕は駅前から出でいるバスに乗って、念願であった鳥取砂丘へと向かった。台風が近づいてきているということだったので、雨が降る懸念があったのだが、しかし、僕が鳥取砂丘へ向かったときはうまい具合に雲が晴れ、晴れ間を見ることができた。

 

それで実際に訪れてみた鳥取砂丘はというと、期待以上に素晴らしいものであった。場所によって壁のようにそそりたつ砂はかなり迫力があったし、風紋を描いていく砂丘は非常に美しかった。また砂丘をのぼりきった場所からは、海を見渡すことができ、その眺めも素晴らしかった。まだ鳥取砂丘へ行ったことがないというひとにはぜひおすすめしたい。

 

ただし、砂に足を取られてしまうことになるので、かなりへとへとになる。これがもし本当の砂漠であったなら、照り付ける日差しの強さと高温にやられて、命の危険を感じることになっていたところだろう。従って、体力にあまり自信がないひとは、少し注意が必要かもしれない。

 

その後、僕は再び電車に乗り込むと、次の目的地へと向かったのであるが、しかし、そろそろ文章が長くなってきたので、今日はこのあたりにしておこうと思う。このブログを最後まで読んでくださった奇特な方には感謝する。

 

ではまたの次のブログでお会いしよう‼