駅と駅のあいだに存在する並行世界への入り口

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今回のブログでは前回のブログでも書いていたように、最近僕が気になった異世界移動の話について書いていきたいと思う。

 

尚、今回僕が紹介しようと思っているのは、駅から駅へ移動するまでのあいだに異世界へ迷い込んでしまったという話になる。

 

これに類似した話でもっとも有名な話はやはり『キサラギ駅』だろう。これは体験者が電車に乗って帰宅しようとすると、いつの間にか見知らぬ駅に辿り着いてしまい、しかも、その駅が存在している場所は異世界と思える場所だったというような内容の話になる。もしご存知ではない方がいらっしゃたら、かなり有名な話なので、グーグルなどで一度で調べてもらえたらと思う。

 

ちなみに、この『キサラギ駅』の舞台となっているのは、静岡県なのだが、今回ご紹介したい話の舞台は、東京と埼玉県の境目あたりにある。

 

東京や埼玉県に住んでいるひとであれば恐らく大半の方がご存知であると思うのだが、JR武蔵野線秋津駅から西部池袋線の新秋津へ向かうためには、一旦秋津駅の改札を出て、通常の一般道路を歩いて新秋津駅まで移動する必要がある。そして驚くべきことに、どうもこの秋津駅から新秋津駅まで向かうまでの道中に、異世界へ通じる入口のようなものが存在しているという話なのだ。

 

僕がこの話を知ったのは『島田秀平のお怪談巡り』というYouTubeの動画でであるのだが、この動画の内容によると、上述したように、秋津駅から新秋津へ向かうまでのあいだには異世界に迷い込んでしまいやすいポイントのようなものが存在しているようなのだ。

 

動画ではふたりの体験者の話が紹介されおり、まず一人目の体験者の話を紹介させて頂くと、いつも利用していたコンビニがある日突然べつのコンビニに変わってしまったという例が紹介されていた。

 

この体験者の名前を仮にAさんとすると、Aさんは駅を出ると、いつも駅近くのローソンで買い物をするのが日課となっていたようなのだが、ある日を境に突然いつも通っていたローソンがファミリーマートに変わってしまったということなのだ。もちろん、これは単にAさんが間違って違う店舗に入ってしまったとか、あるいはまたコンビニの経営者が変わったことにより、ローソンだったお店がファミリーマートに変わったというような話ではない。Aさんがファミリーマートの店員に確認したところ、Aさんが入ったファミリーマートはずっと昔からファミリーマートとして経営を続けてきており、過去一度もローソンだったことはないということなのだ。つまり、Aさんの主張が正しければ、Aさんは駅前にローソンがある世界から、ファミリーマートが存在する世界に移動してしまったことになる。

 

続いて、二番目の体験者の話をご紹介させて頂くと、この方の場合はハングル文字とアラビア文字を合体させたような、奇妙な文字が使用されている、本格的な異世界に迷いこんでしまったということだ。

 

仮にこの体験者の方の名前をBさんとさせて頂くと、Bさんは夕方頃、帰宅するためにいつものように秋津駅から新秋津駅に向かって歩いていたということである。

 

尚、Bさんにとってこの道は通い慣れた道であったため、あまり推奨されないことではあるのだが、Bさんは歩きスマホをしながら歩いていたということである。

 

と、この直後、Bさんは違和感を覚えることになる。というのも、ついさっきまで周囲に溢れていた喧噪がいつの間にか消えてしまっているのだ(ちなみに、秋津駅から新秋津駅までのあいだは商店街になっており、結構人通りは多く、賑やかである)、ふとBさんがスマホから顔を上げてみると、そこには信じられない光景が広がっていた。というのも、一体どういうわけか、いつの間にか、Bさんは田畑の広がる道の真ん中に立ってしまっていたのだ。本来そんな場所にいるはずがないのに。

 

Bさんはこの不可解な事態にすっかり困惑してしまうことになるのだが、そのBさんを更に困惑させるようなものが見つかることになる。それは何かというと、上述した、ハングル文字とアラビア文字を混ぜ合わせたような奇妙な文字である。その不可解な文字だけを使用した、大きな立て看板が、Bさんの周囲の空間には間隔をあけてポツンポツンと立ち並んでいるのだ。それらのものを目にしてすっかり怖くなってしまったBさんはどうにかしてもとの世界に戻ろうと歩き出す。

 

しかし、なかなかもとの世界に戻ることはできない。そのうちすっかり日も暮れてしまい、Bさんは泣き出しそうになる。と、そのとき、どういうわけか、Bさんはもとの現実世界―--新秋津駅の裏側あたりの空間に立っている自分を発見することになる。尚、このとき、Bさんが念のために背後の空間を振り返ってみても、そこにはBさんがそれまでいた、異世界らしき場所は存在していなかったということである。

 

どうだろうか? もしBさんの話が本当だったとした場合、Bさんは僕たちが生活する現実世界から見てかなり隔たりのある異世界パラレルワールドへ飛ばされてしまったのちに、もとの現実世界に戻ってきたということになりそうだーーーいや、ひょっとすると、Bさんはもとの現実世界に戻れたと思っていても、実は、今Bさんがいる世界はもともとBさんが暮らしていた世界とは微妙に差異のある世界だったりするのかもしれない。たとえば僕たちがマンデラ・エフェクトというものを体験しているように。というか、実は僕たちもBさんと同じようにいつの間にか自分がもといた世界とは違う世界に移動してしまっているかもしれないのだ。もといた世界との差異があまりにも微小であるために、それとは気が付くことができていないだけで―――。

 

と、今日のブログは以上となる。今日もこのブログを最後まで読んでくださった方には感謝する。また僕はこのような着想をもとに小説を書いており、複数の電子書籍サイトから販売している。もしこのような話に興味があるという方がいらっしゃったら、下記にリンクを貼っておくので、また時間があるときにでもご覧になって頂けると非常に嬉しい。

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それではまたのブログでお会いしよう‼