異世界に迷い込んでしまった女性。秋津駅周辺にはパラレル―ルドへ通じる入口が存在する⁉



以前このブログで、秋津駅から新秋津駅へ向かう道中に、異世界へ迷い込んでしまいやすいポイントがあるとご紹介させて頂いたことがあると思う。

 

そしてつい最近またしてもこのエリアで奇妙な体験をされた人物がいるようだ。

 

仮にその人物の名前をAさんとする。

 

Aさんは通勤で所沢駅から新秋津駅まで通っているそうだ。ちなみに、Aさんの自宅があるのは、新秋津駅の近くであるということである。

 

そしてAさんが奇妙な体験することになったのは、仕事を終えて、所沢駅から新秋津駅まで向かったときのことであるということだ。

 

その日、Aさんは仕事を終えると、西部池袋線所沢駅から秋津駅まで向かう電車に乗車したということである。またここで補足しておくと、Aさんが電車に乗ったとき、電車はガラガラ空いていたということである。またもうひとつ補足しておくと、通常であれば、所沢駅から秋津駅までは三分程しか時間はかからないということである。

 

と、ここまで書いたところで、察しの良い皆さんならだいたい想像がついていると思うのだが、その日はどういうわけか、明らかにAさんの乗車した電車は、三分以上経ってもなかなか秋津駅に到着しなかったということだ。

 

それで不審に思ったAさんが電車から窓の外を見てみると、そこにはあり得ない光景が広がっていたということだ。というのも、窓の外には広大な田園風景が広がっていたということなのだ。もちろん、当然のことながら、所沢駅秋津駅のあいだにそのような広大な田園風景が広がっているような場所は存在していないということである。

 

その状態にすっかり怖くなってしまったAさんだが、しかし、間もなく、電車は秋津駅に到着したということである。

 

Aさんは電車が駅に到着すると、恐る恐るといった感じで電車から降りてみたようだ。すると、幸いなことに、そこはいつも通りの秋津駅だったということである。

 

ただし、Aさんはそのとき、駅の雰囲気に何とも言えない違和感を覚えることになったそうである。どこがどう変であるのか上手く説明することはできないらしいのだが、しかし、Aさんは何か漠然とした違和感を覚えることになったということなのだ。

 

このため、Aさんはいつも通っている道とは違う道を使って、自宅がある新秋津駅方面まで向かうことしたそうである。Aさんがそうした判断したのは、いつも通りの道順を通って帰宅すると、何かトラブルに巻き込まれてしまいそうな気がしたからであるらしい。

 

この判断が功を奏したのかどうか、とにかく、その後無事、Aさんは自宅に帰りつくことができたようだ。

 

だが、このあと、Aさんはちょっと奇妙な体験をすることになる。

 

では、その奇妙な体験とは何かというと、いつの間にか、記憶にない友人がひとり増えていたのだ。

 

Aさんが所沢駅から秋津駅まで電車で移動する道中に奇妙な体験をしたあと、Bさんという学生時代の友人から電話がかかってきて、今度久しぶりに会おうという話になったそうである。そしてBさんと話をしていくなかで、ふとBさんはCさんという人物のことを口にしはじめたということである。このとき、AさんはCさんという人物のことを知らなかったので、Cさんとは一体誰なのかとBさんに尋ねたそうなのだが、すると、Bさんに本気で言っているのかと驚かれることになったそうである。というのも、Cさんというのは、AさんとBさんの学生時代の共通友人であり、Bさんに言わせれば、AさんがCさんのことを覚えていないというのは、全く信じ難い話であるということなのだ。

 

Aさんは、このBさんの発言に納得がいかないものを感じつつも、その日は電話を切ったそうである。その後、Bさんが言っていたことが本当のことであるかどうかを確かめてるために、Aさんが昔学生の頃に撮った写真を見返してみると、なんと驚いたことに、そこには自分の知らない人間がいかにも自分と一緒に楽しそうに映っている写真が何枚も存在していそうである。更にはCという人物の連絡先まで自分のケータイ電話に登録されていたということなのだ。とはいえ、AさんにはCさんという人物の記憶がなく、かといって、自分が記憶喪失になっしまっているとは到底思えず、困惑することになってしまったようだ。

 

そしてAさんが思い出すことになったのが、数日前に経験した、あの電車での出来事だったということである。あのとき、電車は明らかに長いあいだ次の停車駅に停車しなかったので、だから、ひょっとすると、あのとき、自分はもといた世界から僅かに差異のあるパラレルワールドへ迷い込んでしまうことになったのではないか、と、Aさんは今日では考えているそうである。

 

皆さんはどう思われるだろうか?

 

と、これで今日のブログは終わりとなる。このブログを最後まで読んでくださった方には感謝する、またいつも書いていることで恐縮ではあるのだが、僕はこのようなアイディアをもとに小説を書いており、複数の電子書籍サイトから販売している。もしこのような話に興味があるという方がいらっしゃたら、下記にリンクを貼りつけておくので、また気が向いたときにでも見てもらえると非常に嬉しい。

 

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ではまたのブログでお会いしよう‼