異次元に飛ばされてしまった友人⁉



 

 

 

突然だが、先日『島田秀平のお怪談巡り』というYouTubeのチャンネルで、非常に興味深い話を見つけたので、その内容について紹介させてもらいたい。

 

 

島田秀平のお怪談巡り』は、毎回ゲストが登場して、そのゲストがそれぞれ自分が直接体験した話や、ひとから聞いた話を紹介していくというスタイルになっているのだが、今回僕が紹介したい話は、村上ロックさんという方が、知人から聞いた話になる。

 

 

今から二十年近く前、当時大学生だったAさんは、同じ大学に通う学生仲間数人で、これもまた同じ大学に通うヨネさんという友人のもとへ頻繁に通っていたということだ。ヨネさんは大学近くに一軒家を借りて住んでおり、そこがAさんたちの溜まり場になっていたということである。またここで一応断りをいれておくと、ヨネさんが当時住んでいた一軒家は、一軒家といってもかなり年期の入った古い一軒家で、決してヨネさんが裕福な家庭の生まれであったため、一軒家を借りることができていたか、そういうわけではないらしい。

 

 

さて、ここで話を戻すと、あるときAさんはレンタルビデオ店でホラー系のビデオを借り、そのビデオを持って、ヨネさんの家に遊びにいったということである。Aさんはヨネさんと一緒にその借りてきたホラービデオを見ようと思ったらしいのだ。

 

 

そしてAさんは実際に借りてきたビデオをヨネさんの家で、ヨネさんと一緒に視聴することになる。その後、お互いに見終わったビデオの感想を述べ合っていたのだが、そのとき、ふと、ヨネさんがAさんに対して奇妙な質問をしたということである。

 

 

仮にこの世界に本当に幽霊というものが存在しており、更にあの世というものが存在していたとして、じゃあ、今俺たちがいるこの世界は何なのだ、と。今俺たちが存在しているこの世というものは、実際に存在しているのか、と。

 

Aさん話によれば、ヨネさんという方は昔からどうも理屈っぽい性格をしていたらしい。Aさんはこのヨネさんの奇妙な問いを耳にした瞬間、またヨネさんが変な話をはじめたくらにしか思わなかったらしいのだが、しかし、そのとき、実に信じられないことが起こったということなのだ。

 

 

まずAさんは、照明器具の類は何も使っていないというのに、部屋のなかが何故か真昼のように明るいということに気が付いたということである。

 

 

一応断りを入れておくと、時刻は夜で、家の外は真っ暗になっていたとのことである。

 

 

と、次の瞬間、部屋がガタゴトと激しく振動し始めたようである。最初、Aさんは地震が起こったのだろうかと思ったらしいのだが、しかし、間も無くそうではないということがわかったらしい。

 

 

というのも、Aさんから見て正面に腰掛けているヨネさんに向かって、左右の空間がどんどん狭まっていくのが見えたということなのだ。ヨネさんも当然のことながら、この異様な事態には気がついており、Aさんに対して「これ、一体どうなってんだ?」と尋ねてくる。そしてヨネさんはAさんに尋ねた瞬間、両目から涙を流しながら、まるで左右の空間から迫ってきた空間に押しつぶされるようにして消滅してしまったということなのだ。

 

 

このあまりにも信じがたい現象にAさんは呆然としてしまうことになるのだが、更に立て続けに信じられないことが起こったということである。というのも、ヨネさんが空間に押し潰れさるように消えたと思った瞬間、Aさんは一体どういうわけか、自宅のベッドの上に腰掛けた状態でいる自分を発見したということなのである。

 

 

一瞬、今まで自分は夢を見ていたのかとAさんは思ったらしいのだが、しかし、夢を見ていたにしては自分はベッドの上に腰掛けた状態でいるし、それになりより、自分の足元には今日借りてきたビデオが存在しているので、さっき自分が体験したことは決して夢なんかではないとAさんは確信することになったようである。

 

 

その後、ヨネさんの安否が気になったAさんは、ヨネさんに電話をかけたらしいのだが、その電話は何度かけても繋がらなかったらしい。いよいよヨネさんのことが心配になったAさんは友達数人を伴って、実際にヨネさんの家を訪ねていくことにしたそうである。

 

 

と、ここで奇妙なことが起こる。というのも、ヨネさんが住んでいたはずの一軒家がいつの間にか消えてしまっていたらしいのだ。

 

 

どういうことかというと、ヨネさんが住んでいた一軒家の両隣にはべつの一軒家がそれぞれ立っていたらしいのだが、それらの一軒家がヨネさんの家など最初から存在していなかったかのように並び立っていたということなのである。

 

 

更に信じられないことは続く。Aさんが、通っていた大学にヨネさんの安否について問い合わせると、大学側はヨネさんという学生などそもそも存在していないと答えたということなのだ。また当然ヨネさんのことを知っていなければならない、大学の共通の友人もほとんどがヨネさんことを覚えていなかったということである。

 

 

では、ヨネさんという人物のことを覚えいる人間はAさん以外に誰もいなくなってしまったのかというと、必ずしもそういうわけではないらしく、一緒にヨネさんの家に遊びに行っていた友人や、幾人かの人間はヨネさんのことをちゃんと覚えていたということだ。

 

 

が、結局、この謎は解明されることはなく、そのまま月日は流れたそうである。

 

 

そしてAさんは先日、約二十年ぶりくらいに、ヨネさんのことを知る大学時代の友達と集まって話してきたそうなのだが、このときに、ヨネさんに関して新たな展開があったそうである。というのも、共通の友人であるBさんが、ついこのあいだヨネさんからの手紙を受け取ったと報告してきたそうなのである。Bさんは実際にヨネさんから届いたという手紙を持ってきており、Aさんがその手紙を見せてもらうと、そこにはヨネさんが今でも元気に過ごしているといった内容が書かれてあったということだ。

 

 

と、Aさんはヨネさんの手紙を読み終えてから、ある不自然な事実に気が付くことになる。というのは、Aさんが見せてもらった手紙は、ただ赤い棒線が並べられただけのものであり、どこにも文字の類は書かれていないのだ。にもかかわらず、Aさんをはじめ、その場にいる全員が、ただの赤い棒線が並べられただけの文字らしきものを読む―ーー文字として認識することができるのである。

 

 

これは一体どういうことなのか、ヨネさんというのは人物は実は異星人だったのか、何だったのか、全ては謎のままであるというところで、村上ロックさんの話は終わる。

 

 

如何だろうか? 最初に書いたが、個人的にかなり興味深く感じた。

 

 

そしてもしこの話が真実だったとした場合、個人的な見解としては、この世界には、僕たちの世界を管理している上位の存在ー--つまり、僕たちはある種の仮想現実世界のなかで生きており、上位の存在とは、この仮想現実世界を管理しているプログラマーのような存在ー--のようなものがおり、自分たちは作り物の世界で生きているということに気がついてしまったヨネさんをべつの世界---何かパラレルワールド的な世界へ移動させてしまったのではないかと思う。

 

 

上位の存在は、僕たちの住む世界からヨネさんが存在していた痕跡を全て抹消しようとしたのだが、しかし、一部上手く消せなかったために、Aさんをはじめとする、ヨネさんの友人たちは今でもヨネさんのことを記憶し続けていることができているのだと考えれば、現在の状況にある程度整合性が保てるような気がする。

 

 

またヨネさんから届いたという、赤い棒線で描かれた手紙は、ヨネさんが現在生活しているパラレルワールドにおいては、きちんと日本語で書かれており、世界を跨いてこちらの世界へやってくる際に、赤い棒線へと変換されてしまったのではないかと僕は推測する。たとえば、コンピューターなどで文字化けが起こるように。

 

 

更に、その文字化けした文字をAさんたちが読むことができるのは、Aさんたちがヨネさんを通じて、間接的にヨネさんが存在しているパラレルワールドと繋がっているからではないのかと僕は推測するのだが、皆さんはどう思われるだろうか? 

 

これで今日のブログは以上となる。

 

 

また毎回書いていることで恐縮ではあるのだが、僕はこのような着想をもとに小説を書いており、複数の電子書籍サイトから販売している。もしこのような話に興味関心があるという方がいらっしゃたら、下記にリンクを貼り付けておくので、また気が向いたときにでもご覧になって頂けると、非常に嬉しい。また僕が面白く感じたYouTubeのサイトのリンクを下記に貼っておく。

 

 

www.youtube.com

 

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筆者の小説

https://www.amazon.co.jp/失われた世界へ-タイムトラベラー-新想社-海田陽介-ebook/dp/B08HCMC2V3/ref=sr_1_14?qid=1669286528&s=books&sr=1-14

 

https://bccks.jp/bcck/158743/info

 

では、またのブログでお会いしよう!