悲報‼ この世界は仮想現実世界である。そしてあの世のとの関係。

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近年バーチャルリアリティの発展は目指しい。そしてこのままで勢いでいけば、そう遠くない未来において、この現実世界と寸分違わないバーチャルリアリティが完成することはほぼ間違いないだろう。いや、そうであれば、既にこの世界が仮想現実であってもおかしくないのではないか? そう思われる方も大勢いらっしゃるのではないだろうか。というか、実際そう指摘している方はかなりの数いる。僕が知るところによれば、アメリカのテスラ・モーターズの創設者であるイーロン・マスク氏は、この世界が仮想現実である可能性は50パーセントであると言っているそうである。

ところで、もし本当にこの世界が仮想現実であったとするならば、何故この世界の創設者ーーー我々からすると、謂わば神となる人物はこのような不完全な世界をわざわざ作り出したのであろうか? この世界は飢えや、貧困や、病気、あるいは暴力など、人間とって忌まわしいもので満ち満ちているーーーとはまでいわないにしても、しかし、これらのものがかなりの数存在しているのは事実である。あるいはこれ以外にも、人間にとって望ましくないものが多く存在している。たとえば老い。たとえば死。更にいえば、多くの場合努力は実らず、ある程度の結果で満足しなければならない、という理不尽な現実が存在している。何故神は、このような世界をわざわざ作り出したのであろうか? どうせ仮想現実を作るのであれば、もっと完璧なーーーそれこそ全てのひとがすべからく幸福になれる世界を創った方が余程良かったのではないか、という気がするのは、決して僕だけではないだろう。

と、ここで僕が思い出したのが、映画『マトリックス』の1シーンである。細かい内容は忘れてしまったのだが、確か映画のシーンなかで、システムであるコンピューターがこんな発言をしていたのだ。かつて我々は人間にとって理想通りの世界を提供していたのだが、しかし、人間はその世界に満足しなかったのだ、と。

そしてひょっとすると、現在我々が暮らしている世界がこんなにも不完全な世界であるのは、まさにこのことが理由であるのかもしれないと最近は僕は思ったのである。つまり、現在確かに我々は仮想現実世界のなかで暮らしているのだが、しかし、この仮想現実世界は原初に作られたものではなく、バージョン2、もしくはそれ以降のものであるのかもしれない、と。

要するにこういうことである。原初の仮想現実空間はそれこそ思ったことがなんでもその通りになるまさに理想郷のような世界だったのだが、映画『マトリックス』のなかでも指摘があったように、恐らく人間はそのような理想郷のような世界では満足できなかったのだ。

人間が満足できなかった理由としては飽きがあげられると思う。最初のうちは思ったことがなんでも即座にその通りになることが面白くて仕方がなかったとしても、次第にそれでは満足できなくなるーーー飽きてきてしまうのだろう。たとえばあなたがAという状態になりたいと思ったとする。すると、それは過程というものを経過せず、すぐに叶ってしまうのだ。恋愛映画でいえば、出会ったりふたりがなんの障害も経ず、いきなり相思相愛になってしまうようなものである。だから、人間は詰まらないと思ってしまうようになったのだ。そしてその結果、自分たちがもともとも暮していた、不完全な仮想現実世界を作り出し、その世界のなかで暮らすようになったのではなかろうか?

と、ここで僕としては少し疑問が出てくる。たとえそうであったとしても、人間は自分が不幸になってしまうことを恐れてしまうものではなかろうか、と。

そしてこれに対する回答して、僕たちは、オリジナル世界で過ごしている本体の第二人格ーーーアバターである可能性があげられると思う。

近年僕たちが暮らす世界においてもコンピューターの性能は向上してきており、たくさんのことを並列して処理することが可能となってきたが、恐らくこれと同じように、本体である我々は意識を機械のようなものを作って拡張しており、一方の世界では理想通りの楽しい生活を楽しみながら、もうひとつの世界、つまり、僕たちが暮らすこの現実世界も楽しむといったようなことが可能となっているのではないかと予想される。そして更にいえば、この世界に暮らすーーー仮想現実世界の僕たちというのは、本体にとって作り物であるので、たとえ僕たちがこの世界で少々苦しい思いをすることになったとしても意に介さない、というか、苦しいことが、本体にとって楽しいこととなっているのではないか、と、僕は思うのだが、皆さんはどう思われるだろうか?

ところで、個人的には、本体が暮らしている世界というのが、我々が認識しているあの世と呼ばれる世界なのではないかと僕は思ったりもする。ちなみに、本体が暮らしている世界もーーーつまりあの世のも仮想現実であるとするならば、我々が暮らしている世界は、仮想現実のなかに更に作られた仮想現実だということになるだろう。まるでマトリョーシカのように。このことについて、僕は最近ふと思い出したことがあるのだが、しかし、そろそろ文章が長くなってきたので、今日はこの辺りにしておこうと思う。

ちなみに、僕はこのようなアイディアをもとに小説を書いており、各電子書籍サイトから販売している。もしこのような話に興味があるという方がいらっしゃったら、下記URLを貼り付けておくので、またお手すきの際にでもご覧になって頂けると非常に嬉しい。

https://bccks.jp/bcck/158743/info

ではまたのブログで。