西暦2027年へタイムスリップしてしまった人物⁉

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この人物はネットでかなり有名になっているので既にご存知の方も多いかもしれないが、今回のこのブログは西暦2021年の世界から2027年の世界へタイムスリップしてしまい、その世界に取り残されてしまった男性の話になる。

 

 

ちなみに、この未来へタイムスリップしてしまった男性の名前はハビエルさんといい、スペインのバレンシアという街に住んでいるそうである。

 

 

ハビエルさんの話によれば、彼は前日、普通に自宅のベッドで眠ったはずなのに、目を覚ましてみると、一体どういうわけか、病院のベッドに寝かされており、しかも、奇妙なことに、病院には誰も人間が存在していなかったということなのである。

 

 

奇妙な状況は更に続く。これは一体どういうことなのかと疑問に思ったハビエルさんが病院から外に出てみると、そこには人間はおろか、生物一匹存在していない、完璧な無人の世界が広がっていたということなのだ。

 

 

その後、ハビエルさんは驚愕の事実を知ることになる。というのも、スマートフォンをはじめとする、全ての電子機器、及び、缶ジュースの裏面などに刻印されている全ての数字が、ハビエルさんの現在いる世界が未来の世界であることーーー2027年であるということを示していたということなのだ。

 

 

ここで念のために断りをいれておくと、もちろん、ハビエルさんが前日自宅で眠りついたのは、西暦2021年である。つまり、ハビエルさんが眠っているあいだにいつの間にか六年ものときが経過してしまっており、更に奇妙なことに街からあらゆる人間が消えてしまっていたということになるのだ。

 

 

しかも、現在進行形でハビエルさんは未来の無人の街に取り残されたままであり、この未来の世界からもとの世界へ戻る方法を教えて欲しいと世界中のひとに訴えかけているということなのだ

 

 

と、ここまで文章を読み進めた方のなかには疑問にお感じになった方もいらっしゃるかもしれない。即ち、もし仮にハビエルさんが本当に未来の世界に取り残されているのだとしたら、その情報を一体どうやって、彼は彼にとって過去の世界となる現在に送っているのか、と。

 

 

それはTikTokによってである。一体どういう原理によるものなのか、彼がいる2027年の世界と2021年の世界は、インターネット上で双方向に繋がっているらしいのだ。つまり、彼が2027年の世界で動画を撮影し、その動画をTikTok上で公開すると、その動画は何故か2021年の世界で公開されることになるのだ。

 

 

普通に考えればこのようなことが起こるわけがなく、当然僕たちと同じように疑問を感じた動画の視聴者が、思いつく限りの場所へ行って、本当にそこにひとが存在していないのかどうか確認して来いとハビエルさんに要求することなったようである。またハビエルさんはそれらの要求に律儀に応えてあらゆる場所に動画を撮影しに行ってる。

 

 

そして驚いたことに、本当に、ハビエルさんの証言通り、どこにも完璧に人間が存在していないのだ。サッカー競技場にも、病院にも、警察署にも、街にも、美術館にも、地下鉄の構内にも、ありとあらゆる場所に、全く人間が存在していないのだ。

 

あるいは高度な画像処理ソフトなどを駆使すれば、このようなことも可能なのかもしれないが、それにしても本当にひとがいないのである。

 

 

更に動画内では驚くべき検証法が試されており、それは見事に成功に終わっている。それはどのような検証方法なのかというと、ハビエルさんと視聴者が同時刻に同じ場所へ行くというものである。もしハビエルさんが本当に未来にいるのであれば、視聴者はハビエルさんに会うことはできないはずだ。

 

 

そしてこの検証結果はというと、既に書いたが、成功している。視聴者とハビエルさんは同時刻に同じ場所に向かうが、視聴者はハビエルさんに会うことはできずに終わっている。尚、このとき、視聴者は自分の持ち物を、ハビエルさんからすると過去となる場所に置いていくのだが、ハビエルさんはこの視聴者が過去においてきたものを視聴者からする未来となる世界で受け取ることに成功している。

 

 

このことにより、かなりの人間が本当にハビエルさんは未来の世界にいるのではないかと思い始めることになったようだ。

 

ただ、疑問は残ることになる。

 

というのも、ハビエルさんがいる世界が本当に未来の世界で、そこに全くひとが住んでいないのだとしたら、撮影された動画に映ってる街はあまりにも綺麗なのだ。もし街に本当に誰もひとが住んでいないのであれば、もっと街は荒れ放題になっていないければならないはずだ。ところがそんなことは全くなく、ついさっきまでひとが普通に暮らしていたかのように、街は綺麗に整備されたままなのだ。また普通に電気も水道もインターネットも使えるようである。

 

ある人物は核攻撃が予告されて、それでみんなが慌てて逃げ出したあとなので、街は綺麗に保たれているのではないかと予測しているのだが、これは個人的におかしいだろうと思ってしまう。

 

というのも、もし、そんなことになれば、この機会に乗じて略奪などを行う人物がいて、少なからず街は荒れるはずであるからである。またたとえ核攻撃を予告されても、ある一定数のひとたちは頑固に街に留まろうとするだろう。だが、そのような様子は動画からは全く窺えない。だから、やはりこれは何らかの方法を使ったトリックなのではないかというのが、大方の見方のようである。

 

今のところ一番説として濃厚であるのは、街おこしなのではないかというものである。街全体の人間が協力して、無人の状態を作り出し、その間にハビエルさんが動画撮影を行なっているのではないか、というのである。実際、ハビエルさんがTikTokに動画を投稿しはじめてから、バレンシアという街は一躍有名になり、多くの観光客がハビエルさんが動画に撮影した場所を一眼見ようとやってきているようである。

 

実際、僕も恐らく街起こしなのだろうなと思う。

 

ただ、である。僕としては個人的に気になったのが、よく都市伝説で語られる無人の街の存在である。日本にもハビエルさんのように気がついたら全く無人の街に迷い込んでしまっていたというような話がいくつも存在しているのだ。そしてその無人の街に迷い込んでしまった人間は多くの場合、通称時空のおっさんと呼ばれる謎の人物から、その無人の世界から助け出されてもとの世界に戻ることができている。

 

 

ちなみに、この無人の街というのは、未来人が誰も人間が存在していない一瞬の時間を無理やり広げて人工的に作り出した空間であるということである。

 

 

だから、僕としてはひょっとしたら、と、思ってしまうのだ。ひょっとしたら、ハビエルさんは何かの拍子に未来人が作り出した、無人の世界に迷い込んでしまい、そして誰からも発見してもらうことができずにいるのではないか、と。

 

 

皆さんはこのブログを読んでどうお感じになっただろうか?

 

 

さて、今日のブログはこれで以上となる。このブログを最後まで読んでくださった方には感謝する。またいつも書いていることではあるが、僕はこのようなアイディアをもとに小説を書いており、複数の電子書籍サイトから販売している。もしこのような話にご興味があるという方がいらっしゃったら、下記リンクを貼り付けておくので、またお手すきの際にでも一度ご覧になって頂けると、非常に有難い。

 

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ではまたのブログでお会いしよう!!